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合格体験記 私の司法試験合格法

岡崎 康平

平成19年 福岡県立柏陵高校  普通科 卒業
平成24年 専修大学 法学部 法律学科 卒業
平成26年 明治大学法科大学院(既修) 卒業
平成28年 司法試験3回目合格

成績

1回目
・短答式 合格
・論文式 不合格(約3900位)
2回目
・短答式 合格
・論文式 不合格(約2600位)
3回目
・短答式 合格
・論文式 合格(約900位)

  

法曹を目指した理由

 私は、東京での生活に憧れを持っていたため、どこでも良いから東京の大学に行きたいと思い、一浪のすえ福岡から上京し、専修大学法学部に入学しました。もちろん、現役時代も含め、早稲田大学、明治大学、中央大学も受験しましたが、全て落ちました。中学、高校と全く勉強をせず、野球と遊ぶことに夢中になっていたことが原因です。
 上京して大学2年時までは、歌舞伎町の居酒屋で働き、朝まで飲み明かすといった生活を送っており、勉強を一切していません(大学の講義もよく休んでいました)。
 そんな中、大学3年時に入った山田創一ゼミに司法試験を目指している先輩方が多く、その方達の影響から、軽い気持ちで自分も法曹を目指してみようと思うようになりました。
 しかし、司法試験はそんな軽い気持ちで目指すものでなく、何年勉強しても受からない状態が続き、目指したことを後悔し、自分には無理だから諦めようかと思う時もありました。
 こんな状態の時に、「お前なら大丈夫」、「応援している」、「もう一度頑張れ」と言って下さった先生、先輩、家族、友人方の応援が当時の私の大きな支えになり、応援して下さる方々に、この先何かあった時は助けたい。そのために弁護士になろう。そのために司法試験に合格しようと思うようになりました。
 長々と書きましたが、目指したきっかけは、山田ゼミに入ったことです。しかし、長く、暗い受験生活の途中から、応援してくださった方々のために何とか恩返しをしたいというのが法曹を目指した(というより法曹になることを諦めなかった)理由です。

  
  

短答式の勉強方法

 1回目、2回目受験ともに短答式試験は通過しています。勉強方法は、予備校が出している体系別の過去問(平成18年から平成27年まで)をひたすら解いて、間違った箇所については、判例六法に書き込むというものです。これを、1回目受験時は5周程度行い、2回目受験時は2周程度、3回目受験時は1周程度行ないました。
 受験生によって短答式試験の得意・不得意は異なると思いますが、私は、そこまで苦手意識がありませんでしたので、2回目以降の受験では、試験本番2ヶ月前ぐらいから短答式の勉強を始めていました。
 短答式の勉強を、論文式の勉強に上手くつなげることが出来る人もいましたが、私は上手くつなげることができませんでした。そのため、短答式の勉強と論文式の勉強は全く異なるものと考えて勉強していました。
 結局、勝負となるのは、論文式試験です。そのため、2回目以降は、短答式では足切りにさえならなければ良いという意識で、必要最小限の勉強しかせず、残りは全て論文式の勉強に割きました。
 

論文の勉強方法

◯ 1回目受験時の勉強方法

 1回目受験時は、法的三段論法(条文の文言⇒定義・規範⇒事実⇒評価⇒定義・規範⇒条文の文言)で答案を書くということを知らなかったため、法律の文章になっておらず、散々たる結果でした。もちろん過去問は解いていたのですが、ただ解いていただけで、司法試験に受かるために何をしなければいけないのかということを全く考えず、漫然と法律の勉強をしていました。

◯ 2回目受験時の勉強方法

 1回目の不合格発表後、その年に合格した某K先輩から、「もっと司法試験を研究しろ、合格するために自分に何が足りないかを常に考えろ」と言われ、この時から闇雲に法律の勉強するのではなく、司法試験に合格するためにはどうすれば良いか、自分に何が足りないのかを考えるようになりました。
 再現答案を作成し、その年の合格者に見てもらったところ、ほぼ全員から「法的三段論法が出来ていない」との指摘を受けたので、次の年までに法的三段論法で答案を書けるようになろう、これさえすれば合格できると思うようになりました。
 2回目受験時の直前には、法的三段論法で答案を書けるようになっていたので、今年はいけると思っていましたが、2回目受験も落ちました。このときは、なぜ落ちたのかよく分かりませんでした。本番も法的三段論法で全部書けたので、落ちるはずがないと思っていたからです。さすがに、2回目受験を落ちた時は、かなり落ち込み、「何で自分が落ちるのか、何が自分に足りんのか、よう分からん」とか愚痴をこぼしながら歌舞伎町で飲み歩いていました。

◯ 3回目受験時の勉強方法

 しばらく飲み歩いた後、たくさんの方の応援があり、もう1度受験してみようと思い、再度、自分に何が足りないのかを見つめ直しました。法的三段論法以外に何が自分に足りなかったのかと。
 この時も、この年に合格した某R先輩から、「司法試験は点取りゲーム。どこに点数があるか過去問を通じて知り、本番で点数が高い所を厚く書き、点数が低い所を薄く書け」と言われました。これまた、全く今まで意識したことがないことでした。2回目受験時は、法的三段論法では書けていたものの、出題者がメインで聞いていること、サブで聞いていることを同じ分量で書いていました。むしろ、後半にメイン論点があるにもかかわらず、最初のサブ論点で長々と書き過ぎ、そのメインが薄くなっていることが多々ありました。要は出題者との対話が出来ていないということです(私は、出題者が聞いていることを書くだけでなく、聞いている量に応じて答案を書くことまでが出題者と対話することだと思います)。
 その某R先輩の指導もあり、以下のような答案作成方法を行ないました。すなわち、問題文、出題趣旨、採点実感を半日書けて読み、残り半日で、自分が書ける答案枚数(公法系・民事系なら5枚以内、刑事系なら6枚以内)で答案を書くというものです。その際に、メインで聞かれている箇所は、法的三段論法で厚く書き、サブで聞かれている箇所は法的三段論法を崩して薄く認定することを強く意識して作成していました。これを10月から試験直前の4月終わりまでひたすら行ないました。
 この間、時間を図って書くことは、2月の全国模試を除いて1、2回程度だったと思います。3回目受験の際も、時間を図って書く練習をしようと思っていましたが、それよりも優先順位が高かったのは、出題者と対話ができるようになる事でした(時間を図った答案練習は、2回目受験時までにかなり行ないましたので、途中答案にならない自信がそれなりにありました)。
 このような答案作成により、3回目受験で運良く合格することができました。

 

3回目(平成28年度)本試験の感覚

 3回目受験時には、「常に平常心で」との言葉が書かれた御守りを指導してもらった某R先輩から貰っていたため、試験開始前に見て心を落ち着かせていました。そのおかげで、本番では平常心で試験にのぞむ事ができました。
 また、普段から問題文をじっくり読む練習を行なっていたので、本番も問題文をじっくり読む事ができ、おかげで、練習通り何がメインで、サブなのかを見極め、その量に応じた分量で時間内に書きあげることができました。
 最終日が終わった時は、1、2回目受験よりも疲れがありませんでした。本番だからといって気負わず、練習通りに平常心で司法試験に挑めたからだと思います。
 

受験生へ

 受験時代、よく合格者に「その時がくれば自然に司法試験に受かる」と言われました。当時は、言っている意味が良くわかりませんでした。しかし、合格した今になっては、本当にその通りだと思います。私も、司法試験に合格するために何が必要なのか、その必要なことが足りているのか、足りないならどうやって習得すれば良いか、を常に考えて少しずつ修正した結果、いつの間にか合格していました。
 法律の知識・理解は当然必要です。しかし、司法試験に合格するためには、それらと同等(あるいはそれら以上)に重要なことがたくさんあると思います。例えば、法的三段論法(条文の文言⇒定義・規範⇒事実⇒評価⇒定義・規範⇒条文の文言)、答案上での出題者との対話(聞いていることを書くだけでなく、聞かれている分量に応じた量で書くことも)、途中答案の防止、論理のつながった文章、読める文字等。
 合格者からアドバイスを貰うことも大切です。私も合格者からたくさんのアドバイスを貰いました。
 しかし、合格方法は人それぞれですので、合格者によってアドバイスが異なる場合が多々あります。その場合に何を選択するかを決断するのは自分自身です。合格者が言うからこの方法が正しいと決めるのではなく、自分に本当に必要か否かを自分で考え決断して下さい。
 司法試験は、私でも合格することのできる試験です。そのため、頭の善し悪しだけで合否が決まる試験ではありません。
 漫然と勉強するのではなく、謙虚に自分を見つめ、自分に何が足りないのかを意識して勉強すれば、誰でも合格できます。 
 応援していますので頑張って下さい。

以上