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合格体験記 私の司法試験合格法

長谷川 記久

 

明治大学法学部2008年3月卒業
第69期司法修習生

(1) 簡単な経歴

私は、無輸血治療・剣道代替授業の訴訟で有名なクリスチャンです。そして、私は自分のその信条のため、とある公立高校から入学を拒否された経験をしました。自分の受けた悲しい思いを、同じように何らかの少数的事情を持つ人達が経験しないように、子供ながらにどうすればよいか考えた結果、法曹に進むのはそのひとつの道だという思いのもと、法曹を目指し努力を始めました。
2004年4月明治大学法学部入学2008年3月卒業、一年浪人し、2009年4月法政大学法科大学院既習者入学2011年3月卒業し、5年目4回目のチャレンジで2015年9月司法試験合格。

(2)短答式の勉強法について

① 条文の素読(1日各科目10条を読み、これを毎日繰り返す。)
→自分の基本的な知識を安定させるために行いました。これにより、基本的な問題でのミスが少なくなりました。

② 薄い基本書を何度も繰り返して読む(1日1科目、50ページ)。
→これも、上に同じく基本的知識の定着を図るために行いました。実は、短答のみならず、薄い基本書は何度も繰り返し読むのが容易になり、法律論文の基本的な書き方を把握できるようにもなり、論文対策にもなりました。

③ 短答の過去問(いわゆる肢別本)を何度も繰り返して勉強し、自分のできなかった問題を何度も繰り返し、すべての肢を正答できるようにする。
→二回目の司法試験終了後に、多くの最終合格者に勉強法を教えてもらった結果、多くの合格者が行っていたことなので、自分も行ってみました。体感で、短答の点数が20点ほど伸びたと思います。
④ 判例六法の素読(3科目のみ)、出ている判例をほぼすべて覚える。
→最後の司法試験に向けて、初めて行いました。短答の科目が3つに絞られたため、より知識を広げる目的で行いました。非常に効果的で、実際の試験でも、判例六法に出ている判例が、そのまま出てきたり等、おそらく今後の短答で高得点を稼ぐのには、必須になると考えます。

(3)論文式の勉強方法について

インプット
① 百選の判例を徹底的に覚える
→多数の合格者に共通する視点として、百選の判例の事例、規範をしっかり頭に入れた、少なくともその規範は覚えたという人が多いこと、また実際に出題趣旨・採点実感にも判例の基本的な知識の有無が問われているので、合格に必須条件と考えました。

② 百選に出ていない論点を、予備校の規範本などで、カバーをする
→自分には、基本的な知識が欠けていると感じることが多かったのと、会社法・民事訴訟法の近年の問題は、基本書に出ているような論点を問う問題が多くなってきていることから、百選を補うという姿勢で行いました。殆どの論点は、百選で理解できていたので、穴になっているところを覚える形で行いました。効果は覿面で、今年の会社法・民事訴訟法は予想通り、基本書の論点を応える問題が出てきたので、対応ができました。

アウトプット
③ 旧司法試験の平成以降の過去問をすべて解く
→自分にとって、知らない事案に直面した時に、どのように問題を読み込んで対処するかが、課題でした。旧司法試験の問題を解くことによって、多くの質の高い事案に接し、どのように解くか、経験を積むことができました。その過程で、知らない事案に直面しても、少なくとも問題点を抽出することができるようになりました。

④ 新司法試験の過去問を解く
→これは、どの合格者も当然行っていることで、言うまでもないと思いますが。問題を通して、司法試験の主題者がどのようなことを求めているのか、その主題趣旨を外すことがないように、訓練しました。

⑤ 学者の先生が作成した演習問題を解く
→具体的には、事例研究行政法、事例研究民法、事例研究会社法の3つです。自分が、特に自分が苦手だった科目でしたので、③ の旧司法試験の練習に加えて、行いました。この目的は、③ と同じく、事案に多く接することによって、苦手意識を払拭し、問題点を理解する訓練をするためです。

⑥ 客観的に自分の答案を添削・指導してもらう
→自分は、知り合いの合格者に積極的に頼んだり、予備校の答練(LEC)を活用して、自分の答案を、できるだけ多く観てもらうようにしました。この点、予備校の答練に関してはいろんな意見があると思いますが、自分の答案を客観的に観察してもらい、自分の悪い癖を見抜くのに、役立ちました。

(4)自分の経験から、その他合格に役に立つと思うこと

自分は、法政大学の法科大学院の出身なので、そのまま明治大学に還元できるのかわかりませんが、自身の経験から、今後の司法試験受験生のために、法科大学院に是非お願いしたいと感じたことを。
① ロースクールにおいて、百選の理解、認識を徹底した指導を
→ 学者の先生に特にありがちですが、(法政大学法科大学院では)授業の内容が、正直司法試験の合格に直結しない学者の論点の検討に重点が置かれているのが多かったです。司法試験では、百選に載せられている基本的な規範を、問題合わせて調整できるかが大事なので、百選を中心に授業を展開してもらえると良いと思います。
② ロースクールでの、答練指導の充実
→ 自分のロースクールでは、学校側からの答練指導がほとんどないに等しかったです。対して、上位ロー特に、中央大学は、安い料金で、予備校に匹敵するほどの量・質(合格者の添削という点で)の答練を実施しています。こうした、学校側が主導して、答練を充実させることは、非常に重要だと思います。自分が、合格に時間を費やしたのは、自分の論文の書き方、経験不足だと感じます。そして、それを解消できたのは上に述べたように、予備校の答練でした。そして、予備校は金銭的負担がどうしても大きいため、活用できたのは、3回目と、最後の司法試験に挑戦時のみでした。もしかすると、もっと早く自分の答練指導を充実させていれば、合格が早かったのではないかと感じます。

以上