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合格体験記 私の司法試験合格法

渡邉 聖人

 

1. 略歴

 私はこの度、平成28年度司法試験に合格しました。まず、私の経歴を記すと、2010年3月に明治大学附属明治高校を卒業後、明治大学法学部に入学、2014年3月に同大学を卒業後、早稲田大学大学院法務研究科既修コースに入学、平成27年度予備試験に合格した上、2016年3月に同研究科を卒業し、上記の司法試験に合格するに至りました。

 

2. 司法試験を目指した理由

 司法試験を目指した理由は至極簡単なものです。当時人気であった検察官のドラマに影響を受け、法律家に漠然としてだが憧れをもったことがはじめです。その後、明治大学に入学したあと、法律の勉強をゆっくりとはじめていきました。法律の勉強をしていくうちに、物事の考え方や議論の仕方など、自己の考えを適切に表現する方法を身に着けていくことができ、人とのコミュニケーションを適切に図ることができるようになり、さらに法律の勉強が楽しくなっていきました。このような感覚をつかんだことにより、「法律を使う仕事はきっと楽しい職業に違いない」と思い、人と対話を通じてより説得力のある話ができる魅力的な人間になりたいと考えるようになり、まずは司法試験に合格しようと考えました。
 
 

3. 自分なりの勉強の方針

 司法試験への道のりは長いです。受かるかわからない、まわりはもう就職して社会にでているのに自分は何をやっているんだ、断念した場合に本当に就職できるのか、これまでの学費等の借金をどのように返していけばいいんだ、など、多くの不安に押しつぶされそうになります。それが約5~6年も続き、人によってはもっとそれ以上長く時間がかかってしまうこともあります。私は以上のようなリスクを十分に把握せずに勉強を始めたため、自分の置かれた現状を知った時にものすごい不安感を感じました。司法試験の勉強は、この不安感とどう付き合うかが大きな意味をもってくると思います。この不安感を一時的であれ拭うには、強気な自信と結果を残す必要があります。
 私は集中力がなく自分に甘い性格であり、長期的な目標をもったとしてもそれに向けて励むことができない未熟者でした。なので、私は、短期的な目標を積み重ねることに終始しました。
 たとえば定期試験などでよい結果を残すこと、そのためには今何をやらなければいけないか、もっと短期的な目標でいえば、明日の授業をしっかりと理解すること、そのためには今日何をやらなければいけないか、を考え、それを日々更新して考えることにしました。つまり、いまやるべきことを頭の中で考え、それに優先度をつけてこなすことにしたのです。
 このような勉強方法を実践していくことで、大学では種々の賞を得ることができ、大学院でも予備試験に合格し、最終的には次席で卒業することが出来ました。
これらの結果を残すことで、不安感を一時的に拭うことに成功し、その結果が自信につながりました。
 
 

4. 反省

 一つ、自分がミスを犯したのは、自分が甘い性格の故、結果と自信に甘んじて、最後に追い込みを怠ったことです。そのため司法試験でも上位の成績をとろうという意気込みを失い、結果的にもあまりよい順位とは言えない成績となってしまいました。
 司法試験合格はあくまでスタートラインであり、これからも絶えず勉強を続けていく必要があります。この成績は自分への自戒として、今後の成長に活かしていきたいと思います。

   

5. これから司法試験を目指される方へ

 今まで述べたように、司法試験を受験するには自己の立ち位置、現状把握がまず大事です。そのリスクを十分に把握したうえで、自分に足りないものは何かを具体的に考え、実行する必要があります。結果がついてくればそれが自信となり、うまくその自信を使えば今後の成長への原動力となります。長い勉強生活と戦う覚悟が必要ですが、強靭なメンタルを養ういい機会として、勉強に励んでいただければと思います。きっと成長につながります。お互いが実務の世界に出ることになったら、どこかでお会いできることを願っています。

以上 

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