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合格体験記 私の司法試験合格法

松岡 諒

 

第 73 期司法修習生

 

1.経歴

平成5年7月生まれ(満 26 歳)
平成24年3月  千葉県立東葛飾高校卒業
平成24年4月  明治大学法学部法律学科入学
平成28年3月  同大学同学部同学科卒業
平成28年4月  中央大学法科大学院既修者コース入学
平成30年3月  同大学院修了
令和元年9月  司法試験合格(受験歴2回)
 
大学2年次より予備試験受験、短答式試験合格1回
 
・法曹志望の動機
 高校2年時の進路選択の際、明確な目標は無かったものの一般的な会社員になることがイメージ出来ず、資格等で専門性を身に付けようと考えました。そのような折、ロースクール制度の存在や司法試験合格者数の増加という情報を得て、とりあえず法学部に進学して法律を学んでみようと思いました。大学入学直後は、勉強してみて出来ないと思えば就職すればいいと思っていましたが、同じ目標を持つクラスメイトの存在や予備校の基礎講座の受講を経て本気で法曹を目指すことを決意しました。
 大学はもちろん法制研究所や予備校で現役法曹の方と接する機会がありましたが、皆さん一様に法曹になって良かったとの趣旨の発言をしており、重い責任を伴う職業にもかかわらずそのように思える法曹の仕事に強く惹かれました。
 
 

2.短答式の勉強方法

 頭の中で➀条文問題、➁論点問題、➂判例問題に分類しながら過去問演習を繰り返しました。➀を間違えても単に知識が足りていないだけなので、時間をかけず条文を確認するだけにしました。➁は論文式でも問われる論点であれば基本書や参考書に立ち返って復習し、短答式プロパーの論点は判例六法にメモして直前期に見返していました。➂は、特に公法系は判例を出来る限り全文を見返して頻出の部分を抑えるようにしました。
 ダラダラと解いたり、点数に一喜一憂しないことが大切です。個人的には、眠くならないよう移動中やカフェ等で勉強するのも良いと思います。
 予備試験の短答式については一般教養を含め科目ごとの目標点数を決め、メリハリをつけて勉強しました。
 
 

3.論文式の勉強方法

 私は、予備校の基礎講義を受講した後も論文を書ける自信がなく、ロースクール入試の勉強を始めるまでインプットの勉強ばかりしていました。しかし、最初から完成した論文を書く必要はなく、簡単な問題集を時間を気にせず、また分からなければ解説を見ながら一通り書いてみると良いと思います。併せて、参考答案のある問題集を通読してみて、問題提起の仕方やインプットした論点の表現を学ぶと答案のイメージができるようになります。
 ロースクール入試対策としては、過去問を解いて時間管理や答案構成のやり方を固めました。ロースクール毎に問題の傾向が大きく異なるため、過去問演習をしっかり行うことと知識量よりも一通り理由と結論を出すことを意識したら良いと思います。
 ロースクールでは、授業の準備と復習に時間を割く必要がありますが、授業と試験対策をどう繋げるか工夫しました。具体的には、授業では司法試験レベルを超える知識を扱いますが、それを一度しっかりと理解することで、論証で特に重要なキーワードと事案によっては省いてもよい部分を区別できるようになりました。
 本試験の過去問を解く際には、模範答案ではなく周りの受験生が何を書くかを意識しました。そうすると、未知の問題が出た際も最低限の答案を落ち着いて書くことができるようになります。また、答案の弱点は人によって、また科目によって異なり、さらには採点する人間によっても指摘する点が変わるため、複数人に採点してもらうことで弱点を正確に把握しました。
 私は一度目の本試験受験の直前期にインプットばかりしており、答案を書くのを怠っていたせいで、本試験で筆が鈍り時間不足を連発してしまいました。本試験は、答案を時間内に解き切るための瞬発力が必要になるため、直前期にも答案を書くと良いと思います。
 
 

4.その他合格に役立つと考えている方法

 過去問研究のための自主ゼミは有効ですが、ダラダラしないことと全員が主体的に取り組むことを意識すると良いと思います。
 

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