BGM:明治大学校歌(明治大学グリークラブ、明治大学応援団吹奏楽部)PLAY PAUSE ▲POPUP 

Home > 司法試験合格体験記・予備試験合格体験記 > 甘粕 由磨

合格体験記 私の司法試験合格法

甘粕 由磨

 

1 経歴,法曹志望の動機

 経歴は,法政第二高等学校→法政大学法学部法律学科→明治大学法科大学院(既習)で,3回目の受験で司法試験合格
 法曹を志望した動機は,大学2年生の時に,友人から一緒に弁護士を目指してみないかと誘われたことです。

 

 

2 短答式の勉強方法

 短答式の勉強方法は,3年間を通して,毎年過去問を2~3周は解くようにしていました。その際には,必ず全肢を検討し,根拠を持って肢を切れるようにしました。そして,間違えた問題は完全に間違えなくなるようになってから数日間は毎日解き直ししていました。また,2回目以降は,判例・条文本という予備校本に間違えた箇所を蓄積し,これを直前期に読み返すことにより知識のインプットを行っていました。
 短答の勉強を本格的に開始するのは4月に入ってからでしたが,電車が片道1時間程かかることから,気が向いた時には電車内で短答を解くようにはしていました。

 

 

3 論文の勉強方法

 論文式の勉強方法は,初回受験までロースクールの勉強と主に予備校本(趣旨規範本,基礎マスター等)を利用しており,判例百選などはあまり目を通していませんでした。今となっては,自分にはこの勉強方法は適切ではなかったと反省するばかりです。
 1回目の受験が終わり,再現答案を合格者に見せたところとても叩かれ,勉強法が根本から間違っていることに気がつきました。ここからは,合格者が最低限これをやれといったことをやり,合格者達からもらったまとめノート(論証パターン的なやつ)を自己流に変更,暗記と作業をひたすら行いました。それと並行して必要な教科の判例を読み込み,まとめノートに加えていく作業をしました。その結果,2回目は合格まであと6点まで来たので,この勉強方法を3回目も継続しました。

 

 

4 その他合格に役に立つと考えている方法がある場合はその方法

利用教材
憲法:特になし(一応百選は持ってた)
行政法:特になし(一応行政法判例ノートは持っていた)
民法:基礎マスター(伊藤塾),百選。演習書として「基本事例で考える民法演習1・2」,「ロースクール演習 民法」,「民法総合・事例演習」
商法:リーガルクエスト,百選,会社法判例インデックス,商事関係訴訟。演習書として「会社法事例演習教材」,「ロースクール演習 会社法」
民事訴訟法:百選
刑法:基礎マスター(伊藤塾),最新重要判例250。演習書として刑法事例演習教材。
刑事訴訟法:百選,刑事訴訟法判例ノート。演習書として「エクササイズ刑事訴訟法」
労働法:「労働法」(水町),百選,労働判例インデックス。演習書として「事例演習労働法」(水町)
を利用していました。あとは,適宜友人や図書館から必要なものを借りて利用するという感じでやっていました。
 

 

私見

 最後に,私の個人的な感想としては,友人の助言に耳を傾けること,他人から答案を批判してもらうことが合格のためには必要なことなのではないかと考えています。また,明大ロースクール内での順位だけでなく,全受験生の中での自分の立ち位置というのを常に意識するというのも一つ鍵となってくるのではないかと思います。これらは,自分の弱点を補強し,長所を伸ばし,最短での合格につながってくると思います。
 そしてなによりも,言われたことややらなければならないことを最後までやり遂げられる力というのが合格に必要になるのではないかと自己体験から考えます。

司法試験合格体験記・予備試験合格体験記