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合格体験記 私の司法試験合格法

丸山 浩祐

 

1 経歴、法曹志望の理由

 私の母は、シングルマザーとして私を育ててくれました。昔から金銭面で苦労することが多く、弟と母と、親子3人で支え合って生きてきました。また、私自身も、体調を崩し、高校に通えない時期があり、通信制高校に転校することとなる等、物質的にも、精神的にも、タフな環境の中で、なんとかここまで生きてきました。
 昔から苦労していた母の姿を見て、漠然とこんな人を助けたいとの思いはありましたが、通信制高校に通っていた時期に法律家という夢がより明確になりました。
 通信制高校で、担任をしてくれた方は、旧司をされていた方でした。その方と、授業外で話をするうちに、無味乾燥だった法律が、武器になることを知りました。また、法的なものの見方も私自身にとても合っていると思いました。
 当時は全く勉強はしておらず、日々を過ごすだけで、精一杯でした。しかし、法律家になりたいという夢を持ってから、人が変わったように歯を食いしばって受験勉強をしました。
 当然、塾に行くお金等は全く無く、何度も諦めようかと思いましたが、環境や周りのせいだと言い訳せずに、努力を続けたことで、なんとか明治大学に合格しました。
 大学に入学後も、司法試験の厳しさに触れ、諦めて就活しようかと考えたこともありました。周りの優秀な友人達は、予備試験に合格していきました。彼らに対する妬みを感じる中で、何も努力していない自分のしょうもなさに気付かされました。もう一度しっかり努力しようと思い、明治大学法科大学院に進学しました。
 ローに入学してからも、当初はなかなか切り替えることが出来ず、不真面目な学生でした。ロー2年目の夏には、他の同期も予備試験に合格する等、改めて今の自分の不甲斐なさを突きつけられました。そこで、スイッチが入り、司法試験合格を単なる夢ではなく、現実的な目標として捉えることができるようになりました。
 以下で記すような勉強法を地道にこなすことで、2022年9月には、なんとか一発で司法試験に合格することが出来ました。

 

2 短答式の勉強法

 過去問だけをひたすらやるだけです。
 ロー2年目の8月から、合計で10回から20回は解いてます。何回やったかが重要ではありませんが、回数をこなさないと出来るようにはならないこともまた事実です。
 短答は絶対評価であり、努力が最も反映されやすい試験方式です。ここで、点を取らなければ、司法試験合格は危ういです。
 

3 論文式の勉強法

 司法試験本試験過去問全部、予備試験、旧司法試験(予備、旧司については辰巳出版から出されているえんしゅう本を使用した)を繰り返して、答案の流れを人に説明できるレベルにしました。
 また、論証については、辰巳の趣旨規範本を改造して、直前2、3ヶ月で一気に詰め込みました。

 

4 その他合格に役立つと考えている方法

 とにかく、司法試験のプロになるという意識が必要だと思います。
 出題趣旨等から、過去問の分析をすることはもちろん、模試や公開されているデータから、自分の立ち位置を客観的に掴むことや、取るべき点数、本番で書くべき答案について、とにかく自分の頭で考えることが必要だと思います。
 合格後は、当然受験から遠ざかるわけだから、こと司法試験に関しては大学の教授や法曹の誰よりも(試験委員は除く)詳しくないと逆におかしいと思います。

以 上

 

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