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合格体験記 私の司法試験合格法

梅原 嘉成

 

1(1)経歴

2009年 横浜市立本郷中学校      卒業
2012年 私立鎌倉学園高校       卒業
2016年 明治大学法学部法律学科    卒業
2018年 明治大学法科大学院既習コース 修了
2018年9月 司法試験合格

 

1(2)法曹志望の動機

 私は、父が日本語学校の役員をしていたことから外国人留学生、外国にルーツを持つ子供たちが身近にいる環境で育ちました。その中で、外国人留学生や移住してこられたの方々などは一般の方々と比して様々なトラブルに巻き込まれることが多いこと、それにもかかわらず、頼れる人が周りにあまり多くないことを知り、こういう方達に頼っていただける弁護士になりたいと考えました。
 

2 短答式試験の勉強法

(1)はじめに

短答式試験については知識以上に点数を出せる人と知識量の割に点数が伸びない人の2タイプがいると思っています。私が以下で述べる短答式試験勉強法はかなりオーソドックスな勉強法ですが、前者のタイプの人が、足りない知識を補填し合格点を安定的にとれるようにする勉強法だと思っています。なので、自分は後者だなと思うタイプの人には別の勉強法の方が向いているかもしれません。

 
(2)具体的な勉強法

私はロー2年生から予備試験を受け始めたので、2年生の時から、辰巳法律研究所の短答過去問パーフェクトと判例付き六法を使用して短答式試験の勉強をしていました。過去問パーフェクトの使い方としては、1週目解いた際にはなぜ正解がそうなるのかを説明でき、同じ問題が出たとしたら確実に間違えない問題には〇を、正解はしたものの、 確信をもって正解したとはいえない問題には△を、間違った問題には×をつけ、2週目以降は〇のついてる問題を飛ばして△と×のついた問題だけ解いてました。
 判例付き六法については、過去問パーフェクトの解説を読んだ時に出てきた条文・判例に、その条文・判例を知ったうえで問題に正解できた場合には緑のマーカーをそうではない条文判例については黄色のマーカー引いていました。
 以上のようにすることで、自分の苦手分野がどこなのかはっきりと可視化されるので、正答率が低い分野については基本書でその部分を勉強し直したりもしました。
 3年生での予備短答受験後(予備試験は短答合格しました)は司法試験の過去問を、時間を計って解いていました。本番での時間の使い方や問題を解くという感覚を養いたかったからです。解いてみると、今までの勉強のおかげか、合格点を下回ることはありませんでした。そのため、過去問を1週した後は先輩からもらった予備校の択一答練の過去問を解いてました。

 

3 論文の勉強法

(1)インプットについて

ロー入試の頃から使用していた予備校(アガルート)の基本講座のテキストに、基本書、判例百選、授業で得た情報を書き込み一元化する方法をとっていました。一元化作業は知識の整理にも有用でしたし、アウトプットに時間を取られる直前期に、効率的に復習できる教材があるか否かでは勉強の効率が大きく違うと思うのでこの作業はやった意味があると思っています。

 
(2)アウトプットについて

予備校の重要問題習得講座、過去問、答練を主に使っていました。演習書は基本演習行政法以外使っていません。
 重要問題習得講座とは1科目50問前後の短めの問題が収録されている教材です。これは、1問10分くらいで答案構成をし、解説と答案例をみて論点抽出に抜けや間違いがないかを確認していました。簡単な問題から、短時間かつ正確に、問われている論点は何かを抽出できるようにするためです。
 過去問はすべての年度フルで起案する時間はなかったため、フルで答案を書いたのは直近3年分だけで、それより前のものは答案構成に止めました。フルで書いた答案は先輩に添削してもらいました、またじぶんでも添削をしてみて、先輩からの添削と見比べていました。自分で答案を添削する際や答案構成の添削の際は、出題趣旨・採点実感を使っていました。この時意識していたのは、自分がしたミスや論点落としが、一応の水準を下回る可能性のあるものか、優秀答案ではなくなる程度のものなのかを、出題趣旨・採点実感から読み取ることです。合格に最低限必要な部分は言い換えれば合格答案に絶対必要な部分で、それができていないことは致命的になると考えていたからです。優秀答案を目指すのはもちろん大事ですが、そこを目指す前に、まずは、一応の水準を下回らない答案をしっかりと書けるようになることが大事だと思っています。
 答練は時間内に書き上げる練習兼未知の問題・論点が出たときどのように対応するかの練習として使っていました。

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