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合格体験記 私の司法試験合格法

吉田 晃

 

1 簡単な経歴、法曹志望の動機

 平成22年3月 新潟県立三条高校 卒業
 平成23年4月 明治大学法学部法律学科 入学
 平成27年3月 明治大学法学部法律学科 卒業
 平成27年4月 一橋大学法科大学院(未修) 入学
 平成30年3月 一橋大学法科大学院(未修) 修了
 令和3年1月  令和2年度司法試験 合格

 
 私は、家族や友人がトラブルに巻き込まれたときに助けることができる存在になりたいと思い、弁護士を志すようになりました。

 

2 短答式の勉強方法

 私は、短答の勉強として何よりも過去問を繰り返し解くことを重視しました。具体的に、短答の過去問題集である辰巳法律研究所の『短答過去問パーフェクト』を用いました。この問題集を合格までに、短答の肢を覚えるくらい何度も繰り返し勉強しました。正解率が低い問題を間違うこと自体はそこまで気にしませんでしたが、正解率が70%を超えるような問題を間違った場合は、次は絶対に間違わないように気をつけて復習しました。そして、問題集を何度か繰り返す過程で何回も間違った問題は、試験の直前期に復習できるようにチェックをつけておきました。また、短答の勉強の復習は、その問題の該当箇所のテキストを読み込むことも重要だと思いますが、条文と判例を読み込むことも大変重要であると思います。そのため、実際に試験直前期に勉強する教材として判例六法に短答の勉強を一元化しました。具体的に、短答で問われた条文と判例に赤線を引き、試験前の休憩時間でも簡単に確認できるように加工しました。以上が私の短答式試験の勉強方法になります。 

 

3 論文式の勉強方法

 私は、論文の勉強として特に演習書などは用いず、司法試験の過去問を題材に勉強しました。司法試験の論文の勉強教材としては、司法試験の過去問ほど優れた教材はないと思います。私の司法試験の過去問を使った具体的な勉強方法とは、まず2時間の時間を計って答案を作成し、その問題の出題趣旨・採点実感を読み込みます。そして、私は、司法試験の過去問の自主ゼミをしていたので、ゼミ内でお互いの答案を添削し、お互いの答案や問題について議論します。自主ゼミの議論を通して学んだことは、その日の内にワードにまとめました。これを一つのサイクルとして週に2・3科目の論文を書き、その論文問題の検討の自主ゼミを週末に行っていました。そして、私が論文の勉強において最も重視していたことは、大半の受験生が書くであろう筋に乗った現実的な答案を書くことです。司法試験においては、全ての論点について完璧に書く必要はないので、厚く書くところと簡潔に書くところを意識して、論述にメリハリをつけることが重要だと思います。具体的に、厚く書くところとは、大半の受験生が論述するであろう重要論点に関するところです。採点実感にある多くの受験生ができていないところは、合格するために必須なところではなく、一応の水準レベルの答案を書けるようになることが当面の目標になると思います。そのために、司法試験の出題趣旨・採点実感を読み込み、受験生の相場感を理解することが重要です。そして、インプットとして、細かい知識を増やすのではなく、基礎的な知識の精度を高めるような勉強が合格答案を書くためには大事だと思います。私は、インプットの教材として予備校本を用いましたが、基本書を用いても全く問題ないと思います。予備校本と基本書のどっちが良いのかという論争はしばしば耳にしますが、自分に合った教材と勉強方法を見つけることが何よりも大事だと思います。

 

4 その他合格に役に立つと考える方法

 以上の短答と論文の勉強方法とは別に私が重要視していたことが2点あります。
まずは、勉強を続けることができるメンタルです。司法試験の勉強は、辛いこともあるので、くじけそうになることも多いと思います。実際に、私は気持ちが落ち込んでしまい、勉強が捗らなくなることがありました。そんな私がメンタルを維持でき、毎日司法試験の勉強に集中できるようになったのは、合格後の自分の姿をイメージングするようになったからです。具体的に、司法試験に合格し家族や友人と合格を喜び合い、弁護士として活躍する姿を毎日鮮明にイメージするようにしました。そのイメージのおかげで、辛い司法試験の勉強も楽しくなり、メンタルも維持できたまま毎日机に向き合うことができました。
 次に、私が重要視していたことは、身体の健康状態です。風邪を引いてしまったり、病気になってしまうと、勉強する時間を確保することができなくなります。まして司法試験の本番で体調を崩してしまうと実力を発揮することもできなくなってしまいます。そのため、試験本番まで健康な身体を維持することが重要だと思います。私は、具体的にジムに通い運動をしたり、自炊をしてバランスの良い食事を取ることを心掛けました。また、気分転換によく散歩にも出かけました。これらのことのおかげか、長い司法試験の本番でも体調を崩すことなく、最後まで健康状態を維持したまま受験することができました。

 

5 最後に

 私は、司法試験の受験を通して、勉強面だけでなく大変多くのことを学び人間として成長することができました。最終的に合格したという結果もそうですが、何より司法試験の勉強の過程で経験したことが私の財産です。司法試験の合格を目指すみなさん、最後まで諦めずに頑張ってください。
 

以上

 

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