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合格体験記 私の司法試験合格法

蕪城 理子

 

第1 経歴・法曹を目指した理由

 初めまして。令和4年度司法試験に合格した蕪城と申します。
 私は、令和2年3月に専修大学法学部法律学科卒業、令和2年4月明治大学法科大学院の既修者コースに入学、令和4年3月に修了、同年5月の司法試験に合格しました。
 法曹を目指した理由は、昔から困っている人の役に立ちたいという思いが強かったからです。
 

第2 短答式の勉強法

 短答については、択一問題が本当に苦手なため、学習方法はあまり参考にならない気がします。
 ただ、足切りを回避する最低限の方法ではあると思いますので、苦手な方は参考にしてみてください。
 短答対策は2年生の年末頃から本格的に開始しました。
 使用した教材は過去問パーフェクトです。
 やり方としては、まず、平成18年から最新の年度までの問題を法務省のHPで全て印刷し、時間を測って解きます。
 その後採点をし、間違えた箇所をパーフェクトに書き込み、条文を読み込みます。
 上記を繰り返し、そこで何回も間違える問題については大きめの付箋に書いて目につくところに貼り、暗記します。
 また、パーフェクトの中で何度も間違える問題にも付箋を貼り、すぐに復習できるようにしていました。
 私はパソコンを使用して勉強するのがとても苦手だったため、全てパーフェクトに書き込む形で勉強していました。
 

第3 論文式の勉強法

 論文については、アガルートの問題集を使用して主に勉強を進めていました。
 使い方としては、全ての問題を答案構成して解いていくという方法です。わからない問題があるときは、考える時間が勿体ないため解答をみて、どのように書けば良いかを覚えていました。これを繰り返し行うと、少し難しい問題がでても自然と書ける力がつきました。
 これとは別に過去問演習を行いました。過去問作成は2時間厳守で行い、答案は補助講師やロースクールの教授に必ず添削してもらい、出題趣旨や採点実感を読み、自分ができていなかったことを論証集に書き込む作業を行いました。
 過去問演習も、繰り返し行うといかに基本的なことがちゃんと書けるかで合否が決まるかということがよくわかるようになります。また、受験生がどんな論点が書けるのかも大体わかるようになり、本番で何をどこまで書くかの判断基準にもなります。
 司法試験は与えられた事例問題についてどのように答えるかが問われている試験です。
 そのため、問題・過去問演習は絶対に欠かせない大切な勉強だと思います。
論文の勉強は書くのも大変で時間も長いため辛いと思いますが、書いた分だけしっかり評価してもらえるので、地道に勉強を進めていくことをおすすめします。
  

第4 おわりに

 私は、司法試験直前期である3.4月に行われる模試でD判定を取ったり、試験本番の短答試験で2000番台だったりと、周りからみればとてもじゃないけど合格するようなレベルではありませんでした。
 しかし、人それぞれ勉強のペースは異なるため、焦らず司法試験当日に向けて地道に自分を信じて勉強を続けていけば、私のように直前まで結果が伸び悩んでも1回目の司法試験で合格することができると思います。
 司法試験は長くつらい試験です。知識があるだけでは足りず、本番の5日間は体力とメンタルの維持も行わなければなりません。
 勉強中は自分の出来なさに落ち込むばかりで辛い日々が続くかもしれませんが、息抜きも忘れずに、合格を目指して頑張ってください。

以 上

 

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