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合格体験記 私の司法試験合格法

成合 陶平
 1991年生まれ
 2010年4月明治大学法学部法律学科入学
 2014年3月明治大学法学部法律学科卒業
 2014年4月慶應義塾大学大学院法務研究科入学
 2016年3月慶應義塾大学大学院法務研究科卒業
 2016年9月司法試験合格

1.はじめに

 短答式の勉強をする際に、私が使用した問題集は、辰巳法律研究所が出版している「短答過去問パーフェクト」です。司法試験短答式対策のための問題集は色々ありますが、やはり一番大事なのは、過去問を解くことだと考えます。というのは、試験本番は、過去に出題された選択肢がほぼそのまま出題されたり、言い回しを変えたりして何度も出題されているからです。そして、大半の受験生は、過去問を解いてきているので、過去問に出題されたことがあるような問題は、受験者全体の正答率が上がります。そうすると、過去問を解いていなかった人は、受験者正答率の高い問題を落としてしまうことになります。受験者全体の正答率が高い問題をミスしてしまうようだと、短答試験合格はおぼつきません。この点、「短答過去問パーフェクト」は全体正答率が明確に書かれているので、使いやすいと思いました。
 具体的に、どのように解き進めていくかについてですが、ただ単に、正解か不正解かだけを確認し、次の問題に進むというやり方はおすすめしません。正解した問題も不正解だった問題も、全ての選択肢の解説を熟読します。そして、次に同じ問題を解くときには、全ての選択肢の正誤を判断できるようにします。正誤を判断するときには、頭の中で、この肢がなぜ誤りなのかを条文・理由を全部答えられる状態にしておきます。また、解説を読むにとどまらず、自信がない分野の問題であった場合には、その周辺範囲の基本書を読むこともおすすめです。
 問題集をどれくらい繰り返すかですが、最低2回以上は繰り返すべきだと考えます。なぜかというと、問題集を1 回解いただけでは、大事な解説を見落としていたりするからです。

2.論文の勉強方法

私が、論文の勉強方法として意識していたことは、なるべく早くアウトプット(問題演習)をするということです。まだ、勉強が進んでいない人が陥りやすいのは、「まだまだ自分には知識が足りない」という気持ちから、基本書を読むことばかりを繰り返し、論文を書くのを避けることです。このような勉強をしていると、いつまで経っても合格答案が書けるようにはならないのではないかと思います。「まだまだ自分には知識が足りない」という心境は非常によくわかります。しかし、論文問題を解いてみて、どのような問われ方をするのかということを先に知った上で基本書等を読んだ方が数倍記憶の定着もよく、理解が深まります。ただ基本書を読み続けていると、どこが重要なのかよく分からず、強弱をつけて読み進めることができないので、読み終えても結局、頭の中には何も残っていないということがよくあります。
 次に、論文問題の素材として何を使うかですが、これもまた短答式と同様、過去問がいいと思います。ただし、過去問だけ繰り返していても、まだ新司法試験の過去問の蓄積が必ずしも多くないので、過去に出ていない分野が出題された場合に、「お手上げ」という状況になりかねません。そこで、各科目、論文の問題集を1冊購入するとよいと思います。論文の問題集は、大抵およそすべての範囲を網羅した内容になっているので、何冊もは必要なく、1冊を何度も解いて、1度解いた問題は書けるようにするという気持ちでやるといいと思います。
 問題集は何を使うかですが、その科目で受験生がみんな使っているような問題集を使うのがいいと考えます。あまり使っている人が少ないような問題集を使って、一発逆転などを狙うようなことはしないでいいです。なぜかというと、みんなが使っている問題集を自分は使っていなかったという場合に、その問題集に載っている問題と類似の問題が本番に出てしまった場合に、自分だけができず、大きく点差が離れてしまうからです。他方、皆が使っている問題集を使っていた場合には、その問題集には載っていなかったような難しい問題が出題された場合でも、みんな出来ていなかったりするので、こわくないからです。むしろ、そのような問題が出された場合には、「みんなできないからしょうがない。」と割り切って解けばいいと思います。

3.その他合格に役立つと考えている方法

 個人的には、判例百選を読むこともおすすめです。これは、明治大学時代のゼミの先生の影響が大きいのですが、判例百選の解説は、理解が難しい場合もありますが、とても勉強になります。例えば、自分の使っている基本書の著者が、ある分野では少数説を唱えていて、通説はいったいどのような考え方をするのかがわからないという場合があります。そのような場合には、判例百選の解説を読むと、学説の変遷や、どの説を唱えている先生が多いのかなどが分かることが多いです。そして、それを参考に、自説はどれにするかを考えれば良いと思います。また、色々な教授が執筆されているので、すごく分かりやすい言い回しやフレーズ、定義があったりします。そういう解説に出会ったときはとても勉強が楽しくなるのではないかと思います。
 ただ、百選を読む場合には、読みっぱなしにしないように注意すべきだと考えます。というのは、百選の解説を読むと何となく理解した気になって、次々読んでいくものの、実際論文に書くとなると、解説に書いていた議論の内容が思い出せないということがよくあります。できれば読んだら読みっぱなしにするのではなく、コンパクトなメモやノートにまとめておくのが良いと思います。

 以上
(H28.10.7執筆)