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合格体験記 私の司法試験合格法

福嶋 勇介

明治大学法学部法律学科 2012年卒業
学習院大学法科大学院・既修 2014年修了

1 はじめに

 私は、3回目の受験で司法試験に無事合格することができました。
 明治大学法学部を卒業し,学習院大学法科大学院に既修者として法科大学院に入学したものの、自分の実力不足を痛感していたので、このままでは絶対に合格できないという危機感を感じていました。そのため、法科大学院では自分の限界まで勉強しようと考えました。具体的には、「毎日休まず、朝8時15分に登校して勉強を開始する」という目標を立てました。その結果、私が法科大学院に在学していた2年間で登校しなかった日数は計5日間程で、それ以外の日は毎日学校に通い続けました。その頃のスケジュールは、朝8時15分に登校してから22時もしくは23時に帰宅、帰宅後はすぐに就寝して、翌朝6時には起床するという日々を送っていました。
 司法試験に合格した今、合格できた最大の要因について考えてみると、このように勉強中心の生活を貫いたことだったように思います。

 

2 司法試験の勉強について

⑴ 短答式試験

 短答式試験については,やればやるだけ点数が伸びます。日々の努力が直結する試験だと思います。伸び悩む時期があったりもすると思いますが,挫けずに勉強し続けることが重要です。
 直前期になって短答式対策に追われることになると精神衛生上よくないので,受験生は,年内のうちに少なくとも合格点を超えること,余裕があれば,140点近くとれる状態にもっていくことを目標にするといいのかなと思います。
 勉強の内容は,過去問演習で足りると思います。新司法試験に移行して,すでに 10年分の過去問がありますが,出題のネタもほぼ出尽くしているように感じています。過去問を完璧にこなしていれば,短答式試験で落ちることはほぼありません。
 まずは迷うことなく過去問演習を繰り返してください。
 私は,大学院の授業で,「択一など毎日解き続けて,解答を覚えるくらいまでやり込みなさい,そうすれば落ちるわけがない」という内容の話しを聞き,翌日から,登校したらまず過去問を5問解くというルールを作り,2年間毎日やり通しました。
 どこまでやり込むかについては,試験対策上さまざまな考え方がありますが,8割5分以上とることができれば,アドバンテージになると思うので,一つの目安にしてみてはいかがでしょうか。

⑵ 論文式試験

 論文式試験対策は,私も何が一番良いのか,いまいちよくわからないというのが正直なところです。ですので,以下では,私が実践して効果的であったと思うことを挙げていきます。
 まずは,とにかく2時間という試験時間を計って書いてみることです。時間の延長などはしません。2時間の中で,いかに不要な部分を削り,重要と思われる部分を厚く書くかという感覚を体に覚えさせることが重要だと思います。そのためには,ゼミを組んで,なるべく試験本番と同じ緊張感の中で答案を書くのがよいと思います。
 次に,書いた答案と法務省HPに掲載されている出題趣旨・採点実感とをよく見比べてみることです。ここが一番重要であると思います。複数回受験の方でも,この点が不十分な方が多いように感じています。何が問われていたのか,自分はそれを書けているのか,じっくりと検討してください。書けていないのであれば,なぜ書けなかったのか,知識不足なのか問題文の読み方が悪いのかなど,徹底的に分析することが大切です。過去 10年分の出題趣旨・採点実感を眺めてみると,毎年同じようなことを繰り返し述べている部分があることに気付くと思います。その核となっている部分を掴み,自分のものにしていくというイメージで演習を重ねてください。
 最後に,自分が書いた答案は必ず他の人に添削してもらってください。できれば,友人のみでなく,先生や先輩にも添削をお願いしてください。自分が書いた文章の悪い癖などは,他人に指摘されないとなかなか直りません。自分が必死に書いた文章のダメ出しをもらうことになるので,敬遠しがちになりますが,それは絶対にダメです。「修正される度に合格に近づいている」くらいのポジティブな気持ちで,どんどん添削してもらってください。

 上述した論文対策は,ありきたりの対策ではありますが,これを徹底的にこなしている人は少ないと思います。どこかの場面で甘えが出てしまって,疎かになってしまいがちであるように思います。
 また,論文対策は,人それぞれ持っている弱点も異なるので,演習を重ねても実力が伸び悩んでいる場合には,個別に相談できる相手を見つけて,分析してもらいながら勉強することが大切だと思います。

 

3 受験生へのメッセージ

 本試験前や試験中は精神的に追い詰められることが多々ありますが、自分が今までこなしてきた勉強量に絶対的な自信を持つことができれば、これは非常に強い武器になります。特に、試験本番では誰もが必ず一度は極めて困難な問題に直面しますが、そのときに自分の勘違いでも構いませんので、「これだけやってきた自分にわからない問題であれば、周りの受験生もわからない」と冷静に対処することができれば、合格は随分と近付きます。

 私は,一日12~13時間くらい勉強しましたが,2度不合格となり,合格まで長くかかってしまいました。要領が悪かったのかもしれませんし,他に原因があったのかもしれません。しかし,受験生としてやるべきことは,少しでも自分の合格率を高めることだと考えていましたので,やれることはすべてやろうと,量をこなすというスタンスは最後まで変えませんでした。結果として,去年・一昨年と努力が報われず涙を飲みましたが,日々の努力の積み重ねが今年の合格につながったかと思うと,腐らずに努力し続けてよかったと思います。
 また,合格した今,苦労して取った資格だから一生大切にしようと思いますし,支えてくれた人たちに恩返しできるよう早く一人前の法曹になりたいと思っています。この気持ちは,長い受験生活を経て勝ち取った合格であるからこそ,より一層強く感じているのだと思います。そう考えてみますと,不合格となった年も含め,受験生活での努力には意味があったのだなと思います。

 試験は予測が立てにくく何があるかわからないものなので、努力が必ず報われるとは限りません。しかし、受験生としてやるべきことは自分の合格率を少しでも上げることだと思いますので、強い気持ちを持って日々の勉強に励んでください。そうすれば、きっと良い結果がついてくると思います。
 皆様の合格を心から祈念しております。

以上