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合格体験記 私の司法試験合格法

靏森 美穂
2010年 明治大学法学部 入学
2014年 明治大学法学部 卒業
2014年 中央大学法科大学院 入学
2016年 中央大学法科大学院 卒業
2016年 司法試験 合格

 
 
 大学および大学院の成績は可もなく不可もなくの状況で、しかも2015年に受けた予備試験には択一すら不合格という、特に才能があるわけでもない私が、なぜ一発で司法試験に合格できたのかを、思いのままに書き付けていこうと思います。
 

1. 短答式の勉強方法

 短答式は特に苦手で、予備試験でも不合格となりました。それでも苦手を克服しようと、先輩のアドバイスを参考にして最後の最後まであきらめなかったことから、良い結果となりました。
 予備試験前は、なるべく多くの肢を正解するための知識をつけようと思い、肢別本と俗に呼ばれる演習書をやっていました。しかし、すべてのことを覚えようとするあまり、試験によく出る問題の知識を覚えることができず、結果を出すことはできませんでした。そこで、過去問を解き始めたのですが、それでも感覚をつかむことはできなかった私に、ある先輩が、短答パーフェクトという演習書だけをやったというアドバイスをしてくれました。そこで演習を始めたところ、短答式の問題を解く感覚が徐々につかめていきました。
 私は択一の苦手意識が強かったため、司法試験直前の4月の模試では足切り点ぎりぎりといった点数でした。それでもあきらめることなく、残りの1か月、過去問と短答パーフェクトの解説を読み、同じ問題を繰り返し解いたりして本番に備えました。その結果、1か月で20点得点が上がりました。
 あのとき先輩が的確なアドバイスを私にしてくれたこと、それを私がとりあえず実践してみたこと、最後まで苦手だからといって投げ出さなかったことが、私が合格点に達した理由だと思います。
 

2. 論文式の勉強方法

 みなさんがやっていることと同じだと思いますが、論文は見てもらうことがほぼ必須だと思います。自主ゼミでもいいですし、先生や先輩に見てもらうのもいいと思います。
また、基礎的な勉強が進んで来たら、早くから過去問を解き、ロースクールの授業など活かせることは司法試験の勉強に活かせるような視点を持てるようにすると良いと思います。私の場合は、ロースクール受験のための勉強が終わってから司法試験の過去問を解き、全然わからなくてもとりあえずこういう問題が出るんだな、という意識をつけておき、ロースクールの授業で、この先生の言っていることは活かせる、この判例は出そうだとアンテナをはっておいたため、ロースクールの授業も司法試験の勉強に活かすことができました。
 また私は、学部時代から、先輩からのアドバイスを受けて論文試験用に論証ノートを作っていました。私は予備校の論証パターンとは相性が悪く、自分の言葉の方が覚えやすいと思い、論証を自分で書く用の言葉に言い換えることをしていました。それ以外にもそのノートには、特に自分が苦手だった事項を強調したり、あてはめで考慮する事情やその判例の射程などを書いていました。それを司法試験の直前に見直したりしました。
 

3. 一番大事なことは勉強のスタンス

 みなさんは「過去問を解く」「自主ゼミをする」ことをしていると思いますが、合格者も全く同じです。問題は、ただ解いたりゼミをしたというだけでも、量や質に個人差が出てくることは避けられないことです。この「量」と「質」の差が、合格と不合格の差だと感じています。

(1) 「量」は最低限なくてはならないと思います。なぜなら、司法試験は基本+基本事項の応用(考えさせる問題)が出題され、そのうち基本事項が書けるのは必須、つまり受験生みんなが書けるところです。そこをおろそかにして、どうやって約7000人の中で1500番にも入れるでしょうか。そして、その基本事項が「書ける」ということは、基本事項であることを「知っている」ことが必要です。そうでないと時間に限りある試験の中で、基礎事項を落とさず書くことができないためです。そして、司法試験における基本事項とは、どの基本書や予備校本にも書いてあり、かつ司法試験の出題趣旨や採点実感にも当たり前と書かれるようなことです。そこで、量をこなすことがある程度は必然となってくるのです。

(2) 次に必要なのは司法試験の過去問から自分の苦手を知り、それを克服していくことです。この「質」のある勉強が最も大事ですが、最も難しいところだと思います。
 「苦手な部分があるけど、ほかの科目で挽回できるからいいや」という人もいると思いますが、果たして試験本番でほかの科目で苦手な部分を必ず挽回できると言い切れますか?苦手な科目があるのであれば、得意な科目の中でも苦手な部分がいくつかあり、それが出題されたら挽回どころかマイナスになってしまうのではないでしょうか。
経験すれば誰もが思うと思いますが、司法試験までは本当に時間がありません。苦手な部分を放置していたらあっという間に司法試験を迎えます。また、司法試験の直前には、言いようもないプレッシャーや初めての地獄の5日間を経験することから、何が起きるかわかりません。得意科目で失敗することは普通に起こります。そのような異常事態であっても安定して合格点をとれるよう、基礎事項はだいたいできるくらいのレベルで構わないので、苦手部分は克服しておきましょう。
私の場合、まず苦手を見つけるために司法試験の過去問や期末試験を起案し友達や先生に添削してもらいました。
克服の方法は人それぞれですが、私の場合は時間が足りず途中答案になるのを克服するため、構成時間を短くしようと思い、司法試験の構成だけを何度もこなしたり、苦手科目がある場合にはとりあえず受験生みんなが知っていそうな判例や規範だけでも覚えてみるなどしていました。
また択一試験が苦手(前述:予備で択一落ち)だった私は、司法試験の過去問や辰巳法律研究所・TKCの模試の過去問を何度も解いて、分からなかった肢の理由づけに線を引いて何度も読み返していたりしました。また朝が苦手だったので、朝10時から個々人で択一をするだけのゼミを友達とやったりしていました。
 克服するのに何度も挫折したり勉強方法を迷うのは当たり前です。周りの友達も、同じように迷っている(あるいは迷っていた)人がいると思います。もちろん先輩や先生でも構いませんが、迷ったら誰かに相談するべきだと思います。迷っている誰かの相談にのるのが、将来の自分(特に弁護士)と思えばいいのですから。

  

4. 最後に

 司法試験を合格するのに、方法は一つではないとはよく言われていると思います。ただし私は、上記の「量」と「質」だけは必ず確保しなければならないものだと考えています。
 抽象的な話が多くなってしまいましたが、具体的なことは身近な方に相談してください。私が先輩のアドバイスでたくさん助けられたように、私もみなさんの力になれれば幸いです。
 みなさんが合格できることを心より祈っております。

以上 
(H28.10月執筆)