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司法試験合格体験記 私の司法試験合格法

高田 康章

 

〒111-0053
東京都台東区浅草橋1-10-7 信成ビル5階
浅草橋法律事務所
弁 護 士 髙田 康章
TEL:03-5829-6497 FAX:03-5829-6498
E-Mail:yasuaki.takada@zb4.so-net.ne.jp
HP: http://www.asakusabashi-law.jp

 
 

 

自己紹介

 私は,2008年3月明治大学法科大学院を修了(2期未修)後,2010年9月,3回目の司法試験に合格し,司法修習(64期)を経て,東京弁護士会に登録して,弁護士人生を歩んでおります。そして,3年前に勤務事務所を独立し,現在は浅草橋にて他一名の弁護士と共に,事務所を運営しながら,執務をしています。
 家庭教師をする等人に物事を教えることが元来好きで,より多くの人の悩みの相談に乗り,解決することができる弁護士という仕事に高校生の頃から憧れており,いつのころからか目指すようになっていました。

 

司法試験受験にあたって

⑴ はじめに

 司法試験は,世間では最難関試験と言われています。確かに試験において問われている内容は法律であり,一生涯を法律の研究に捧げる学者もいるくらいであることからも,学習方法を誤れば,出口のない迷路を彷徨するように,合格への道は非常に遠く感じることになるかもしれません。
 しかし,学習方法の要領さえ掴めば,短期で合格することも可能です。ここでは,少しでも皆さんの参考になるように私の受験時代の経験と法科大学院の補助講師として指導に当たった経験から短期合格を目指す方法についてお伝えします。

 
⑵ 短答式試験について

 短答式試験対策の学習は基本的には自分との闘いです。得意な人にとっては,それほど頭を悩ませず,自習のみでスムーズに力がついてくるものと思いますが,苦手な人にとっては,自習で何度繰り返してみても力がつかず,途方に暮れることもあるかと思います。
 さらに,受験生にとって,司法試験の合否を決する最大のポイントが論文式試験であるという意識が強いからか,短答式試験対策の学習がおざなりになってしまい,知らずのうちに苦手意識を持ってしまう傾向もあるようです。私の経験でも,論文式試験の答案は書けていても,そこに到達せず,短答式試験で不合格になってしまう学生もいたりします。
 これはひとえに短答式試験対策にはオリジナルの学習が必要であることを示しています。
 短答式試験対策の学習方法は条文や判例からの発想の訓練に尽きます。つまり,司法試験の短答式試験では一部の例外を除き見解問題ではなく,単純知識問題が出題されます。
 短答式試験で出題される条文や判例については,論文式試験で頻度高く使用されるものに限らず,幅広い知識を有していることが要求されています。
 かような出題傾向から,短答式試験対策においては,幅広く条文知識を蓄えておく必要があります。このような観点から必要になってくるのが条文の素読です。論文式試験で使用しない条文までをひたすら繰り返し読み,いずれは条文を読んだだけで,条文のみでなく,条文にまつわるどのような判例があるかが頭に思い浮かぶようになることが目標です。このような発想力が身についてくると知識が付いたことが実感できると思います。
 これらのように,短答式試験は文章題を解くというよりは,自分が持っている条文・判例知識を問題文に摺り寄せていく作業を繰り返し行うものとお考え頂ければ良いのではないかと思います。

 
⑶ 論文式試験について

 上記短答式試験とは異なり,一人での学習に限界があるのが論文式試験対策です。というのも,論文式試験では,自分の知識を法律の文章をもって,試験委員にわかりやすく,効率的に伝えることが要求されるところ,単に知識を有しているだけでは要求されたレベルに到達することはできないからです。
あくまで法律のセンスに基づく文章作成が要求されるところ,繰り返し起案をしてもなかなか伸びない場合には,他人の文章の言い回しや構成を参考にする必要があります。
 そのためにも,論文式試験対策の学習には,複数人でゼミを組み,同じ問題を解く中で他人の表現に触れる機会を設ける必要があります。他人の起案を回し読むことにより,自分では思いつかないような表現方法を身に着けることができます。
 また,一定のレベルに到達するまでの間は,合格者や実務家等を指導者としてつける必要があります。上記目標に向かい起案を繰り返す必要があるところ,あるべき起案の形がわからないまま徒に起案を繰り返しても,力を伸ばすことにはならないからです。
論文式試験の学習は短答式試験に比べ,その効果が表れるまで相当程度時間を要します。変な癖がつかないよう司法試験の学習の初期段階から論文式試験の学習を開始することも短期合格につながると思います。
 なお,受験生の中には短答式試験対策の学習が進んでからでないと論文式試験対策の学習を進められないと考えている方もいらっしゃるようです。
 確かに,一定程度の知識がないと論文は書けませんので,そのような意味では正しいと思います。しかし,上記考えを有している受験生に対してどの程度の知識があれば論文式試験対策が進められるのかと問うても,明確な答えは返ってきません。なぜなら,そのような理屈が成り立たないからです。
 知識が不足していたとしても,法律の文章のセンスを身に着けることは十分可能です。知識を身に着けるのと同時並行で文章のセンスを磨くことも短期合格には必要と考えます。

 
⑷ その他必要な事項について

 私は,上記で述べた勉強方法を他人から教わって身に着けたわけではありません。私自身司法試験の不合格歴を積み重ねるにつれ,自分の何が問題で合格できないのかが見えなくなった時期がありました。その際私が心がけたのは,徹底的に試験を分析することと,受験をする自分を疑うことでした。
 勉強方法のみでなく,学習に対する望む姿勢にまで疑いをかけ,司法試験のみでなくあらゆる資格試験の勉強法に関するノウハウ本を20冊以上読み漁りました。勉強法に関する書籍を読んでみて,実はほとんどの書籍で同じことを言っているのに気づきました。
 それは,合格を意識した学習計画を立てること,新しいものに目を向けるのではなく,限られた内容を繰り返すことというものでした。
 どんな資格試験でも試験当日に最大限の力が発揮できるよう学習計画を調整する必要があるとともに,合格するために要求されている水準に到達するための学習をする必要があります。司法試験にあたっては,試験を分析し,合格のために何が求められているかを分析し,毎年5月にある司法試験に向けて何を身に着けていくべきかを見定めた上で,自分自身を疑い,何が足りないかを徹底的に疑いました。独りよがりにならないよう合格者だけでなく,同じ受験生にも自分自身をさらけ出して,様々な観点から指摘を受けるようにしました。
 かように,目標とそこに向かう自分自身を限りなく分析し,明確化することが必要になると思います。

 

学習を進めるに当たってのアドバイス

 最後に上記勉強方法とは別にモチベーションという観点から,日ごろの学習において心がけると良い点を3つ挙げることにします。
 
①積極的な態度で臨むこと

 実務家の中でも特に弁護士は自ら積極的に行動することが要求されます。この姿勢は,実務家を目指す学生にも当然に求められています。
 各々の学校には,学習をサポートする制度が設けられています。これら制度を利用するかどうかは学生皆さんの意識次第です。利用すればその分充実した学生生活になりますし,利用しなければ,様々な点が未消化のまま時間だけが過ぎ去ってしまいます。受験期に費やした時間が無駄になったと後悔をしないよう積極的に勉強に取り組むべきです。

 
②自分の視野を広げること

 学習にあたり,他人との会話を通じて学ぶ機会に遭遇することがあると思います。会話を通じて,自分にない価値観に触れ,多面的な思考回路を身につけることができます。実際の紛争においては,絶対的な正解がない場面が多く登場します。そのような場面では,他者との利益衡量による妥当な解決策を模索する必要があります。その時には,自分の考えと他人の考えを互譲して妥当な方策を見出していく力が必要となります。
 かような力を養うために,学生同士での意見交換は役に立つと思います。

 
③日々を楽しむこと

 司法試験の勉強は要求される質・量ともにハードです。日々の生活につき辛いと思うことがあるかもしれません。しかし,その思いだけでは学習は長続きしません。やはり日々の生活に楽しみを見出すべきであると思います。そんな時に皆さんの周りには同じ目標を持った仲間がいます。お互い支え合い,充実した生活を送っていってほしいと思います。

 

以上

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