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合格体験記 私の司法試験合格法

C.K
上智大学法学部法律学科2012年卒業
明治大学法科大学院法務研究科未修コース2015年卒業

1. 経歴

 私は高校で1年間アメリカに留学し、AO入試で上智大学法学部に入学しました。大学在学中はバイト、サークル活動等を楽しみ、法律については学期末の試験に向けて勉強する程度のものでした。
 就活開始時期が迫る中、就活するか、法科大学院に進学するか悩みました。性格上に楽観的な私は悩むぐらいならチャレンジしてみようと思い、一から法律を真剣に学ぶため、明治法科大学院未修コースに進学しました。
 1回目の受験では択一で不合格になってしまいましたが、その翌年、2回目の受験をし、合格することができました。
 
 

2. 短答式の勉強方法

(1) 1回目の受験

 短答が苦手であることは法科大学院3年次以前から認識していました。だからこそ、過去問に早い段階から手を付け、予備試験の短答の問題も解きました。肢別本で憲法、民法、刑法の3科目をやりました。
 自分の中では短答対策をしていたと思っていたのですが、直前の模試では合格ラインを上回る成績が全く取れませんでした。短答に大いに不安を残しながら、試験本番を迎え、結果は予想通り不合格でした。
 1回目の敗因はやはり「やっているつもり」に私がなっていたからだと思います。過去問は何周も解いているし、判例も読み込んでいるはずだしと。しかし何回やったかが重要なのでは、質のよい知識として定着しているかが重要です。短答こそあいまいな知識ほど役に立たないものはないと身をもって実感しました。

(2) 2回目の受験

 あいまいな知識を確実な知識にするため、短答不合格となった次の日から勉強を始めました。
民法は憲法、刑法と異なり点数配分も75点と高いので、いかに伸ばせるかが鍵でした。そこで予備校が出版している条文・判例がセットになった本を、一から読み直しました。自分が知っていると思う条文でも決して飛ばさず、出てきた判例を説明できなければ判例百選に戻りました。
 憲法の人権部分は判例百選を読み、該当する箇所で知識があいまいであれば基本書に戻って読み直しました。統治部分は基本書の統治部分を読み返し、憲法41条以下をひたすら素読しました。
刑法は論文で必要な判例の知識が短答でも聞かれるため、論文で書けなかった判例があれば、復習していました。論文で出題頻度が低い条文については基本書に戻り、自分なりにまとめ資料を作成しました。
そしてどの教科も肢別本、模試等で2回以上間違えた問題はコピーをし、ファイリングし、いつでも参照できる状態にしておきました。
 短答の勉強を総合すると民法が特に時間と労力がかかり、勉強している最中も飽きてきて、辛かったと記憶しています。しかし1冊やりきったときは達成感がありましたし、網羅的に知識を付けることで、過去問とは異なる聞き方をされても答えが導き出せるようになりました。
 このようなにあいまいな知識から正確な知識へと定着させたことで2回目は去年より短答の順位を3000番くらい上げることができました。

 
 

3. 論文の勉強方法

(1) 1回目の受験

 各科目1冊問題集を決め、1問目から順番に答案を書きました。作成中は資料を参照しながら、問題となる分野の知識を随時補っていきました。そして書いた答案は補助講師の先生方に添削をしてもらい、わからない部分については質問し、解説していただきました。またL特ゼミという生徒4名に対して弁護士の先生が1名専属でついてもらうゼミに所属し、各年度の司法試験の過去問検討を行いました。答案の添削に加え、問題文の読み方、採点実感・出題趣旨の読み方、合格者の再現答案の読み方を学ぶことが出来ました。
 何通も答案を書く中で、出題者が聞きたいことを見極め、素直にそれだけに答えることが重要だと思い、答案を書くときは意識するように心がけていました。

(2) 2回目の受験

 1回目の受験を終え、私は短答で合格していたとしても、論文でも合格できるような答案ではなかったはずだと思いました。それは1回目の受験では2時間の試験時間が余り、紙面を見返すほどの余裕があったからです。確実に書くべき論点を落としているか、落としていなくても書き切れていないのは明らかです。
 そこで2回目は基礎知識を固め、それを時間内にきちんと答案にすることに重きを置きました。基礎知識を固めるため行ったのは、問題集を長文のものから短い問題で基本論点を押さえることが出来るものに変更しました。また教授陣に自ら頼み、個別ゼミを組んでもらい、基本書で理解できなかった論点を解説していただきました。答案にする方法として有益だったと思うのは、まず時間を決め資料参照せず答案構成をし、構成段階でも足りない知識は基本書に戻り補います。それから答案を書き、弁護士の先生に添削してもらい、返却後さらに足りなかった部分は復習するという方法です。これにより現状自分が全く理解していない部分、理解が甘い部分、理解できている部分を色分けすることができました。そしてなにより答案構成段階で修正することができるので、方向性が違う答案を書き、時間を無駄にすることがなかったです。
 試験当日でもこの設問は何を聞こうとしているのかと頭を抱えるような問題にいくつも遭遇しました。しかし基本知識を固めていたことで、最低限書かなければならないことは押さえることができたと思います。司法試験は難しい論点をどれだけ知っているかよりも、基本的なことをきちんと理解しているかが重要です。基本的事項をきちんと理解していれば、未知なる問題に遭遇してもそれを応用することができるはずです。あとは時間ギリギリまであきらめずにかじりついて、可能な限り途中答案を出さないことです。

 

4. その他

 いろんな勉強法があり、この勉強法が正解といえるものはありません。どんな勉強法であっても、司法試験は決してあきらめずに根気よく勉強を継続した人が合格する試験だと思います。私も幾度となく、やめたいと精神的に落ち込みました。しかし法科大学院在学中ハワイ州の弁護士事務所でのエクスターンシップで2週間ほど司法試験の勉強から離れたり、ヨガを習ったり、友人と食事をしたり、落ち込んでも回復し、モチベーションを維持することができました。落ち込んでもしょうがないと割り切って、次から新しくスタートすることが大切です。”Never too late”と言い聞かせて、最後まであきらめずに頑張ってください。
 私の経験がどこまで役立つかわかりませんが、参考になれば幸いです。皆さまの合格を心からお祈りしております。

以上 
(H28.10.24執筆)