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合格体験記 明治大学法科大学院 2014年修了 萩谷真樹
1 経歴

私は、2011年に中央大学法学部を卒業し、一年間法科大学院入試のために浪人をして、2012年に明治大学法科大学院既修コースに入学しました。学部生時代には、会社法のゼミに所属し、有斐閣の判例百選掲載の判例について学んでいました。
一回目の司法試験では、短答式試験であと6点足らず(204/350)、不合格となりました。その翌年、二回目の受験をし、総合800番台で合格しました。

・ 法曹志望の動機について
法律は、日常生活の中でもありとあらゆるところに関係しています。そして法律は、とても複雑なものであり、誰かから説明を受けないと分からないことが多いものです。
私は、弁護士になることによって、法律に精通し、自分の周囲の人の手助けや恩返しになればと思い、弁護士を志望するに至りました。

2 短答式の勉強方法

一回目に短答落ちをした後、7~8月の間、その年の短答式試験の復習をするゼミを友人と組みました。そのゼミでは、法務省の発表した正解を手がかりに、何故その肢が正解又は不正解なのかを、判例百選や基本書を読んで、友人に説明できるようにしていました。
その後、同年の9月から、週3日朝9時から一科目ずつ短答式試験の過去問を時間を測って解きました。間違えた箇所は、その日の昼までに基本書等で復習しました。
問題を解く際には、A3に4ページ印刷し、直接問題に○×をつけ、復習の際は解説を問題用紙に書き込み、すべてそのままファイリングしました。そして、空き時間を使ってファイルを見返して、同じところを絶対に間違えないようにするようにしていました。

3 論文の勉強方法

(1) 公法系について
憲法は、去年の合格者の友人の合格者ゼミを受講し、過去問を題材として、点数を取れる答案を研究しました。整理された答案の型を教えていただき、その上で、事実の評価で争う問題に対処できるようにしました。
行政法は、事例研究行政法の1部と2部の問題の答案を書くというゼミを行政法が得意な友人を中心に数名と組みました。そこでは、基本的な概念の理解からはじめ、判例理論について学びました。
(2) 民事系について
民法は、短答式試験の過去問の復習の際に、定義・趣旨・規範を暗記するようにしていました。そのほか、初回の受験までに池田清治「基本事例で考える民法演習」をすべての問題で起案し、二回目の受験前までに旧司法試験のほぼすべての過去問を答案構成しました。旧試の過去問については、友人とゼミを組み、3問を45分で答案構成し、それをもとに友人たちと議論していました。新司法試験の過去問は、直前期に少し時間があるときに軽く答案構成する程度でした。
商法は、「事例で考える会社法」を、初回は答案を書き、自分の答案で理解を示せているかという点をメインにゼミを組みました。また、そのゼミで解いた問題で出てきた条文・定義・趣旨・規範については、辰巳の趣旨規範ハンドブックを丸暗記するようにしていました。「事例で考える会社法」を計4回解いたのですが、2回目以降は、4問と1時間で答案構成するという訓練を繰り返しました。新司法試験の過去問は、初回受験で解いた平成26年度の問題しか見ていませんでした。
民事訴訟法は、旧司法試験の過去問を使って、基本的な概念の理解を網羅的に行いました。また、年明けから新司法試験の過去問を使って、出題趣旨を当てられるか、という点を意識しながら、軽く答案構成しました。そのほか、友人の答案を添削することによって、わかりやすい答案の書き方などを研究しました。
(3) 刑事系について
刑法は、旧司法試験の過去問を、2時間で3問起案するというゼミを組みました。そこでは、短答式試験の復習で覚えたはずの定義を本当に覚えたかどうかを念入りにチェックしました。また、総論の分野では苦手なところが数箇所あったので、友人からその都度説明をしてもらっていました。
刑事訴訟法は、去年の合格者の先輩の合格者ゼミを受講し、重要な事実の見極め方及びそれのあてはめの仕方を学びました。

4 合格に役に立つと考えている勉強方法

なんといっても過去問を研究することです。民事系の試験について私が研究した結果、新司法試験で求められるポイントは、①出題趣旨に沿うこと、②説得的な文章を書くことの2点です。基本的な概念の理解があれば、出題趣旨を外すことはかなり少なくなります。また、学術的に誤りのある答案を書いても、それが説得的であれば、答案では高評価を得ることができます。私は今年の民事系で204点を取りましたが、これは、上記2点のポイントを本番でしっかり履践できたからであると考えています。
普段の勉強では、著名な条文の要件・制度等をしっかり理解し、かつ、それを他人に説明できるような訓練をするべきです。まだ基本的な理解を網羅的にできていない人は、判例百選に掲載されている論点についてはすべて理解できるようにするべきです。百選を潰し終えた人は、時間内に答案でそれを表現できるかの訓練をするべきです。
また、刑事系については、過去問の研究が足りなかったと反省しています。淡々と処理していく答案より、理論的な分かれ目を意識して、より学術的な答案が求められていると思います。
以上が”これまでの”新司法試験の合格に役立つと考えている勉強方法ですが、来年の試験においても、基本的なスタンスは変わらないと思います。

5 最後に

司法試験に合格するためには、ぼう大な時間勉強しなければならないと言われます。志半ばにして試験を諦めた場合、それまでに費やしてきた勉強時間、ロースクールの費用など、人生を非常に無為にしてしまいます。
司法試験を目指すのであれば、必ず「覚悟」を持って挑んでください。自分にできる最高の準備を毎日積み重ねていってください。そうすれば、遅いか早いかはともかく、必ず司法試験に合格できます。そして、「覚悟」を持って挑んだという経験自体が、人生の大きな財産にもなるのです。