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合格体験記 私の司法試験合格法

「法務研の仲間4人で過去問&模試問題を時間厳守で日々書いて、合格率75%!」

大久保 和子

出身大学:早稲田大学商学部
出身LS:明治大学法科大学院未修コース 2009年入学 2012年修了
新司法試験受験回数:3回

1 簡単な経歴

私は、商学部で学んだマーティングを活かして、バブル期に某ビールメーカーに入社し商品企画等を担当しましたが、3人の子供の育児のため退社しました。そして、実家が不動産業を営んでいた関係で見聞きした、不動産や相続問題に関わる依頼者の力になりたいと考え、司法書士の資格を取りました。
しかし、簡裁代理権しかない司法書士ではなく、最終解決まで依頼者の力になり切ることができる弁護士になりたいと考えるようになり、司法試験の受験を決意し、明大ローに入学しました。

2 合格に至った経緯

(1)2012年
ロースクール在学中は、ローの単位取得と家庭との両立で手一杯で、まずは3年で無事修了することが目標でした。修了年である2012年は、次男の大学受験を優先したため、自分の司法試験は受け控えました。
(2)2013年
2012年6月に辰巳の本試験体感模試を受け、初めて2時間で論文問題を解くことを体感したのが、本試験勉強の始まりでした。2013年に向けて、辰巳のスタ論稲村クラス(事前講義付き)を受講しましたが、初めて受けた2013年の本試験では、短答は8割近く取れたものの、論文は全国模試(D評価)と同様、3500番(総合3200番)でした。
(3)2014年
2013年本試験は、特に倒産法が最悪(36点)だったので、2014年には向けては、選択科目集中答案練を取りました。そのせいか2014年本試験では倒産法は49点になったものの、論文全体としては、全国模試(C評価)と同様、3000番(総合2800番)と、前回から500番上がっただけでした。

3 失敗した原因について

(1)2013年
論文を書いたことがないという自信のなさから、事前講義付きのスタ論を受けたことは、初見の問題で論点を見抜く力が養われなかったと、反省しています。(辰巳自身もそう考えてか、以後事前講義付き答練はなくなりましたが。)
短答は、司法書士でのアドバンテージを信じて、勉強時間をもっと論文に費やすべきであったのに、特に直前期、足切りが怖くて短答ばかりやっていたのは、失敗の原因の1つと思います。
なお、【短答式の勉強方法】については、とにかく過去問を3回まわすことで必要十分です。過去問集は、項目別(ないし年度別)を使うべきで、肢別はお勧めしません。問題の肢を相対的に切るという感覚が鈍るためです。
(2)2014年
2014年に向けては、2013年の本試験直後、福田先生のスタ論スタートを受講し、「基礎知識のみで書ける合格答案の作法」みたいなものがあることを初めて知り、その作法に則って書こうと10月からスタ論福田クラスを受講し始めました。しかし、美大を目指す長女のAO入試の支援をしながら、10月に倒れた同居の義母の食事療法による介護が加わり、福田クラスに出られなくなったのが痛かったです。
年明け(第2クール)から、過去問答練を受講しましたが、第1クール分の過去問は結局書かずじまいで、「過去問を書く」ことによって得られるものを得ないままの受験となったことも敗因の一つと考えます。

4 原因の克服【論文の勉強方法】

2015年本試験では、短答は商法などのドル箱を失って8割程度で相対的には下がりました。しかし、論文で凹んだ科目はなく、いずれもほぼ50点の及第点は取れて(倒産法のみ60点台)総合1000番の平均的合格答案として合格することができました。
その克服法は、以下のとおりです。
(1)とにかく過去問を書く
司法試験も実施10年目となる2015年には、過去に受験生の出来が悪かった問題の焼き直しも充分あり得ますので、法務研の過去問ゼミでは、辰巳の過去問答練で外されていた平成18年過去問や、選択科目も対象とし、10月から毎週月曜・木曜の4時から6時まで(選択科目は3時から6時まで)、2月初旬まで4年分(各科目の教授が選択)書きました。書いた答案の検討は、翌週の土曜日、若手の弁護士の先生の指導の下行いました。
既に出題趣旨や採点実感も読んでいるはずなので論点や引用する条文・判例(の規範)は同じなのですが、答案は4人4様で、そもそも字が汚い、項目立てが粗く読みづらい、一文が長く論旨が追いにくい、主語がない(これは私がよく指摘されました)、三段論法が守れていない等々・・・、「書き方」面での合格答案の作法の実践的な訓練を繰り返すことができたと思います。
(2)同じレベルの仲間でゼミを組む
初めての受験である2013年に向けて、他のロー出身の方たち(3回目の受験生)のゼミに加えてもらったことがあるのですが、過去問を一度も書いたことのない私とはレベルが違いすぎて、足を引っ張る羽目となり、フェイドアウトした経験があります。
そのため、前年の本試験の順位が同程度の、同じ明大ロー出身(たまたま修了年次も同じ)の仲間4人でゼミを組んでいただけた法務研の修了生支援プログラムでは、ローの教室や資料・機器を使え(違うローだと場所の確保が大変)、教授にもすぐ質問できるため、修了生といえども、在学生と同様の恩恵にあずかることができました。
そして、若手弁護士先生の指導がなくなった2月中旬以降も、同じ32番教室で月木4時から6時に週2回書くペースは崩さず、予備校の全国模試以降は、週6回、過去問・各予備校の模試問題を2時間で1問書くか、2時間で3問構成するかの作業を本試験前々日まで繰り返しました。
その甲斐あって、4人中3人(実に75%)が今年合格することができたのです!(1名は、短答で引っかかってしまいました。ゼミでは短答対策は行わず、個人任せにしていたのです。)

5 その他、予備校の講座、書籍の利用

(1)趣旨・規範ハンドブック
ゼミ仲間ともども、前科目使っていました。倒産法以外は、2012年の在学中に買ったもので、書き足しが必要でしたが、ここに書いてないことは論文に書かなくていい位の気持ちで、論文に必要な基本論点のすべてが詰まっているバイブルと信じていました。
(2)全国模試
3回受けましたが、2015年の全国模試で初めてA評定がつき、3回とも本試験を占う結果となったことに驚いています。やはり、母集団の多さ、本試験会場利用による臨場感は、他校の模試を寄せつけないと思いました。
また、内容も、その的中の凄さは、舌を巻くほどです。刑事訴訟法や民事訴訟法は毎年の恒例で、特に倒産法については、模試で一番出来が悪かったため、本試験前日に解き直したところ、全く同じ問題が出たのです。倒産法のみ60点台が取れたのは、辰巳の全国模試のおかげと感謝しています。
(3)選択科目集中答練(倒産法)
選択科目は、皆勉強が浅いため、危険な課目である反面、やればやっただけ稼げる課目になると、今年は痛感しました。全く取らなかった一昨年36点、取ったが自宅作成答案となった昨年49点、8回全部辰巳東京本校で書いた今年は62点とアップしました。

6 これから受験する方へのアドバイス

修了してローを離れてしまうと、孤独になりがちで、一人で予備校や図書館で勉強することは、余程意思が強くない限り、時間管理や精神衛生、モチベーション維持の面でも、望ましくないと思われます。
受験勉強は、毎日の地味な作業の繰り返しで、若い方でも、同年代が就職・結婚していくのを見ると、取り残され感を感じたり、将来の展望が描けなかったりして不安になるのは当然です。
そのため、(私のような家庭持ちや仕事のある方などは特に、週に1度でもいいから)できるだけ同じローの同レベルの仲間とゼミを組むことをお勧めします。
最後に、ある方から、去年でもなく来年でもなく今年受かったことに何らかの意味があると言われましたが、これから受験する方へも、言いたいです。「2015年でもなく、2017年でもなく、2016年に合格することに何らかの意味がある。」と。頑張ってください!!
以上