合格体験記 私の司法試験合格法
K.I.
経歴
2014年4月 明治大学法学部入学
2018年3月 明治大学法学部卒業
2018年4月 慶應義塾大学法科大学院 入学
2020年3月 慶應義塾大学法科大学院 修了
2021年9月 司法試験 合格
1 法曹志望の動機
法曹志望に至った経緯として2つの転機が挙げられます。一つ目は、明治大学法学部に入学して初めて受講した民法総則の講義です。法律のロジックなどを鮮やかに説明してくださり、司法試験を漠然と意識するようになりました。また、ゼミなどを通じて法曹の方と接するうちに、法曹の仕事に興味を惹かれるようになりました。
しかし、司法試験になど合格するはずもないと思い、法曹とは異なる進路を考えていました。ここで、2度目の転機が起こります。悩む私に、ゼミの先生が背中を押してくださり、法曹を志望するようになりました。
2 短答式試験の勉強法
過去問を繰り返し解くことと短答プロパー知識を理解することが大切だと考えています。短答式試験の勉強が苦痛だったので、予備校講座を活用して、聞いて覚えるという方法を取り入れていました。音声講座のメリットは、机に向かわずとも勉強ができる点と短答プロパー知識の要点だけをインプットできる点です。
民法については、アガルートという予備校の短答知識完成講座Ⅰと司法試験・予備試験・短答過去問解析講座を受講していました。
刑法については、辰巳法律研究所の「短答過去問パーフェクト」とアガルートの短答知識完成講座Ⅰを利用していました。
憲法については、辰巳法律研究所の「短答過去問パーフェクト」と伊藤建先生の判例百選出題ランキング講義(BEXA)を利用していました。
3 論文式試験の勉強法
論文式試験の勉強法については正解がなく、自分のタイプにあった勉強法を見つけて、それを参考にするのが良いと思われます。参考までに私の勉強法を紹介します。
(1)基本的な論点の理解・暗記
そのため、予備校の論証集に掲載されている論点については必ず理解し、考えるまでもなく論証できるように暗記していました。
この基本的な論点を理解し、使う場面を知るために、問題集や教科書を活用していました。
(2)過去問
私が受験生の頃は、2時間で解くようにしていましたが、少し短い時間で解ききる練習をもっと行えばよかったと後悔しています。失敗できないというプレッシャーなどから慎重になりすぎてしまい、途中答案になってしまった科目があるからです。
(3)反復学習
例えば、私は、論証を暗記していましたが、これは、応用問題や当てはめにできるだけ多くの時間を割きたかったからです。意識して暗記しなくても瞬時に論証を書くことができる方にとっては不要かもしれません。
4 試験期間の過ごし方
私は2度目で合格しました。1度目は、慎重になりすぎ、疲弊し、複数の科目が途中答案になってしまったことが理由だと思っています。
そのため、2度目では、リラックスして試験に臨めるように試験の前日や試験期間中に計3回マッサージ店に通い、右腕や上半身の調整を行いました。その結果、疲弊することなく、毎日が初日の試験日のような体調で試験を受けきることができました。
5 使用教材
参照頻度の高い教科書や繰り返し解いた問題集を参考までに紹介します。
□行政法 行政法ガール 行政法解釈の基礎 行政法を学ぶ
(https://gyoseihou.hatenablog.com)
□民法 重要問題習得講座(アガルート)アガルートの司法試験・予備試験合格論証集
□商法 会社法(高橋美加他)会社法の考え方
□民事訴訟法 論点精解民事訴訟法 アガルートの司法試験・予備試験合格論証集 重要問題習得講座(アガルート)
□刑法 刑法事例演習教材 基本刑法総論・各論 アガルートの司法試験・予備試験合格論証集
□刑事訴訟法 リーガルクエスト刑事訴訟法 アガルートの司法試験・予備試験合格論証集 旧司法試験の過去問
□労働法 労働法過去問講座(加藤喬)
以 上